あなたの転職が、どうか成功しますように 

転職エージェントが抱える働き方の問題

ここでは「働き方」という視点から、転職エージェントが抱える課題について説明していきます。
転職エージェントを活用して転職をする上では、
転職エージェントのことをよく知っておく必要があります。

サービスの受け手からはなかなか見えづらい転職エージェントの姿を参考にしながら、
サービスを受ける際に気を付けるべきポイントを学んで頂ければ幸いです。

転職エージェントの仕事はよく激務だと言われます。

転職エージェントサービスを受ける側からすると
なかなか想像がつかないかもしれませんが、

実は転職エージェントの仕事は平日も夜遅くまで働き、
土日などの休日も働く必要があるという、
まさに365日フル稼働状態の大変ハードな仕事なのです。

なぜそのような働き方が常態化してしまうかというと、
それは転職活動をする求職者の方に仕事の時間を合わせる必要があるからです。

現職で働きながら転職活動をする方にとっては、
転職カウンセリングの面談を受けられるのは基本的に仕事が終わった後の
夜の時間か、仕事がない土日の時間帯に限られてきます。

そうなると、当然ながら転職エージェントはその時間に仕事が発生するわけですね。
だからと言って、日中に休む時間がたくさんあるかというと、
そうではありません。

既に離職をしている求職者の方の転職相談に乗る場合には
平日も休日も関係ありませんし、

求職者ではなく企業側とのやりとりは当然ながら日中に行わなければいけません。
そうなってくると、必然的に朝から晩まで、という働き方にならざるを得なくなるのです。

離職率が高いこと自体が必ずしも悪いことだとは言えませんが、
転職エージェントによっては上記のような労働環境を背景として
離職率がかなり高く、担当者が短期間でどんどんと変わっていく、
ということがあります。

転職の相談はあなたの人生に関わる一大事なのですから、
できる限りは信頼できる一人のアドバイザーとじっくり二人三脚で
進めていきたいところです。

しかし、あなたにとっての転職アドバイザーは一人だったとしても、
転職アドバイザーが担当している求職者はあなた一人ではなく、
ケースによっては同時に何十名の求職者の転職を支援していることもありますし、
何より転職アドバイザー自体が転職してしまう、
ということも良くあるケースです。

そのため、転職エージェントに相談をしに行く際には、
担当のアドバイザーがその会社で腰を据えて
じっくりと自分の転職活動に向き合ってくれる人なのかどうかを
考える必要もあるかもしれません。

また、人がどんどんと入れ替わるということは、
なかなか専門性が蓄積されない、ということの裏返しでもあります。

大手の転職エージェントであれば組織自体に
ナレッジや大量のデータが蓄積されていますので、
それらを基にしてアドバイスやマッチングをすることも可能かもしれませんが、

もしかしたらあなたを担当してくれる転職アドバイザーが、
あなたよりもあなたの業界の知識に乏しい可能性もなくはないのです。

転職エージェントのカウンセラーとしての能力は、
やはり経験が何よりもものを言います。

何百人、何千人という求職者の面談や転職活動に立ち会ってきた経験があって
初めて生まれる勘やマッチングセンス、といったものがあるからです。

そのため、まだ入社して日が浅いアドバイザーや、
違う部署から異動してきたばかりあまり専門知識がないアドバイザーなどが
あなたの担当になる可能性もあるということを想定したうえで、
アドバイザーがどのような経験、経歴の持ち主なのかを
しっかりと探っておくのもよいかもしれません。