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転職回数について

一般的に、転職回数は増えれば増えるほど転職に不利になると言われています。 これは、企業の採用担当者の気持ちを考えてみれば分かるでしょう。

当然ながら、採用活動には様々な費用がかかります。 広告媒体費や選考活動にかかる人件費など、 人の採用には色々なお金がかかっているわけです。

更に、採用したらそれで終わりなわけではありません。 その方のためにデスクやパソコンを用意したり、 研修プログラムを組んだりと、新規採用者を迎え入れるために企業は多大なコストを割いているわけです。

そこまでして採用した社員が、入社後すぐにやめてしまったらどうでしょうか。 当然、採用した分だけ赤字だったということになってしまいます。

そのため、どんな企業でも採用するからにはその方には長く働いて会社に貢献してほしいと考えているわけです。

しかし、履歴書を見たときに転職回数があまりに多いと、 採用側としては 「またすぐに辞めてしまうのでは?」 「何か本人に原因があるのでは?」 などネガティブな印象を抱かざるをえません。

そのため、転職回数の多さは面接に進むどころか書類選考の段階で大きなボトルネックとなり、 書類選考不合格の理由に挙げられることも多いのです。

それでは、転職回数は何回までであれば大丈夫だと言えるのでしょうか。 これはもちろん、年齢との関係にもよりますが、一般的には以下を目安として考えるとよいでしょう。

  1. 20代の方:転職回数1回
  2. 30代の方:転職回数2回

20代の方であれば、過去の転職回数は1回。 つまり、今回の転職が2回目の転職活動になっていれば、そこまでネックとなることはないでしょう。

また、30代の方であれば、過去の転職回数は2回。 今回の転職が3回目の転職活動になっていれば、転職回数だけがネックとなり書類選考段階で落とされることは減るでしょう。

逆に、これ以上の転職を重ねている方は転職回数がネックとなり転職活動がスムーズにいかなくなるケースも増えてきますので、覚悟をする必要もあります。

当然、転職回数だけで判断されるわけではなく、 転職の理由によっては、回数が重なっていてもネガティブな評価を受けないケースもあります。

例えば、会社が業績不振で倒産した、 部署毎なくなった、などやむを得ない理由で転職した方もいるでしょう。

又は、会社からグループ会社へと異動を命じられ、当初は出向だったが最終的には転籍という形で転職した方もいらっしゃるでしょう。

このような転職の場合は、転職回数自体がネガティブな要因として捉えられることはないため、そこまで心配する必要はありません。

逆に、会社の経営状況や人事命令とは全く関係なく自らの意思で転職を繰り返している場合には、 やはり転職回数が評価に入ってくる可能性が高いので、なぜ転職を重ねたのか、という点に対して明確な理由を用意できることが必要になってきます。

転職回数だけではなく、各企業における就業年数のパターンも重要です。

例えば、同じ転職回数が2回の候補者がいたとしても、以下のパターンであれば採用側の見方は大きく異なってくるでしょう。

  • 1社目:4年 → 2社目:3年 → 3社目:3年 現在32歳
  • 1社目:11年 → 2社目:0.5年 → 3社目:0.5年 現在32歳

前者の場合は、各会社で一定期間しっかりと勤めており、着実にキャリアアップをしているような印象を受けます。

逆に後者の場合は、最初の会社にとても長くいたところまでは良かったのですが、その後は転がり続けるように転職を繰り返しています。

恐らく、最初の企業の文化やワークスタイルが体に染み付いてしまい、柔軟性がなくなってしまったことで、その後の企業では適応することが出来ずに転職を繰り返してしまったのだろう、と想像することができます。

そもそも、1つの企業で1年も働けない人が、「御社のために貢献したい!」とアピールしたところで、どうしても説得力はでてきませんよね。

「石の上にも3年」とは言いますが、少なくとも1つの企業で3年程度は勤めあげて、 しっかりとキャリアを積み上げた上で転職をしていくのが最も理想的だと言えます。

転職回数が、5回、6回とかなり重なってしまっている方は、転職活動が相当難航することが予想されます。

しかしながら、当然企業も転職回数だけで人を判断しているわけではありません。 転職回数を上回る強烈な魅力や、もしくは過去の転職に説得力がある理由があるのであれば、そのネガティブな印象を打ち消すこともできます。

過去に実際にあった事例としては、転職回数が5回もある方が見事に内定を勝ち取ったケースもあります。

この方は、「事業立ち上げ」のプロフェッショナルとしてのキャリアを積もうと考えている方でした。

常に新しい会社で事業を立ち上げては、立ち上げた事業が安定的に回り始めた段階でまた次の企業の立ち上げに誘われ、という形で転職を繰り返していたのです。

「新規事業をゼロから立ち上げる」という経験は普通のサラリーマンではなかなか経験できません。

しかし、この方は「ゼロをイチにする」という観点では誰よりも豊富に経験をしており、何度にも渡り失敗と成功を重ねてきたのです。

そういった点が評価され、また同じように新規事業立ち上げ担当として拝命を受け、転職を実現されました。

これは極端な例ではありますが、転職回数はあくまでその人を評価する1つの指標でしかありません。 転職回数の多さを打ち消すほどアピールできる強みがある方は、ぜひその点を強烈に打ち出した職務経歴書を作るとよいでしょう。

また、書類段階で落とされないように、セミナーから選考が受けられ、人柄も併せて評価してくれる企業を中心に転職活動をするというのも1つの手です。ぜひ頑張って下さいね!