あなたの転職が、どうか成功しますように 

転職のメリット

転職をすることで、様々なメリットを得ることができます。

もちろん、給料が上がった、残業が減った、など人により転職に求めるものが違う以上、 どんなことをメリットと感じるかは人により大きく異なると思いますが、ここでは、実際の転職体験を基にして、 転職する方であればおそらく誰もが経験するであろう転職のメリットをいくつかご紹介したいと思います。

  1. 自分の「当たり前」が「当たり前」ではないことに気づく
  2. ビジネスマンとして成長できる
  3. 新たな人脈が得られる

転職をしてみて初めて気づくことは沢山あります。特に初めて転職をするときには、多くのことに気づくことができます。

通常、初めて就職した会社に何年もいれば、その会社の慣習が自分の中では当たり前のこととなっていきます。

例えば大手企業に就職した方であれば、

先輩はたくさんいて当たり前、
福利厚生は充実していて当たり前、
オフィスの掃除は社員ではなく依頼業者の方々がするのが当たり前、
コピー機は好きなように使えて当たり前、
休日出勤はしないのが当たり前、
持ち帰り仕事は禁止されているのが当たり前、

というように、その会社の文化や規則が当たり前のことして自分のビジネス習慣に染み付いているわけです。

よくも悪くも、初めて就職した会社の文化や考え方はその後のビジネスライフに大きな影響をおよぼします。

この方が、仮に設立間もないベンチャー企業に転職したとしましょう。

先輩は少なく、自分が後輩を育成しなければならない。
福利厚生はないに等しく、自分たちで企画・実行していかなければならない。
オフィスの掃除は毎朝社員全員で行う。
コピー機は顧客用の資料印刷時以外は使わない。
休日出勤は当たり前。
持ち帰り仕事はたくさんある。

このように、これまでとは正反対の環境に置かれることとなります。 転職をして初めて、今までの自分の周りの環境がいかに恵まれていたか、 自分が業務に集中できるように様々な制度が整えられていたか、 あらゆることに気づくはずです。

この「気づき」はとても大事です。 このように様々な会社の文化、異なる価値観に触れることで人間としての「幅」が広がりますし、 柔軟性や対応力も身につけることが出来ます。

ある営業マンは、大手からベンチャー企業に転職をして、以下のようなことを身にしみて実感したと言います。

大手にいたときは、お客様にパンフレットを持っていき説明するだけだったが、 ベンチャーに転職したら、自社のパンフレットなどありませんでした。 いちからお客様のために自分自身で資料を作らなければいけなくなったわけです。

しかし、そういう環境にいざ立たされると、 前の会社のときは、なぜお客様のためにカスタマイズした資料を作成しようと思わなかったのだろう。 なぜパンフレットだけを持っていくという独りよがりな営業をしていたのだろうと気づいたというのです。

お客様は、ただ自社のパンフレットを広げて説明をするだけの営業マンよりも、 自分達のためにあれこれと考えて手作りの資料を作成し、 それを基に説明をしてくれる営業マンのほうが信頼できるでしょうし、取引をしたいと思うでしょう。

そのようにして、実は大手の看板を背負い会社のブランド力だけで営業をしていただけだったので、 局地戦では気づかないところでこのようなベンチャー企業の営業マンに負けていたのだと、その方は転職して初めて気づいたと言います。

「当たり前のことが当たり前でないと気づく」ことにより、人は様々なことを発見し、それを改善につなげていくことができるのです。

今の自分の会社の当たり前が、次の会社でも当たり前とは限りません。この変化を体験することは、恐らく様々な面で人間的な成長をもたらすでしょう。

転職をすることで、ビジネスマンとして成長することができます。 「環境は人を変える」「環境は人を作る」などと言われることもありますが、まさに転職をきっかけとして、ビジネスマンとして大きく成長した方はたくさんいらっしゃいます。

新しい環境に入れば、誰でも最初は新人に戻るわけです。 新人ともなれば、まずは会社に貢献できるように年齢に関わらず様々なことを謙虚に学んでいかなければいけません。

また、今までのキャリアや経験が次の職場でそのまま通用するとは限りません。 大抵の方は、以前の職場で大きな成功体験を積んでいたとしても、次の職場でいきなりスムーズに活躍することはできないのです。

新しい同僚、新しい上司、新しいお客様、様々な環境の変化の中で自分自身を適応させていくためには大きなストレスがかかります。

しかし、このストレスを乗り越えて無事に次の職場になじむことが出来れば、恐らくあなたはビジネスマンとしてまた一皮むけていることでしょう。

部署の異動を経験されたことがある方は、その異動により新たな視野を得られ、成長できたと感じた経験があるかもしれません。 転職は、同じ会社の部署移動とは比べ物にならないほど大きな環境の変化を伴います。

その変化に適応することで、人は自然と進化するものなのかもしれません。

転職により、新たな人脈が得られることは大きなメリットです。新しい人間関係を構築するまでには時間がかかりますが、やはり人脈はかけがえのない財産です。

1つの会社にいると、どうしても人脈形成も偏ってしまいがちですが、新しい会社に行けば、また新しいコミュニティの中で自分自身の立ち位置や役割が生まれていき、前とは違う自分を発見できることもあるかもしれません。

そうしてどんどんと大事な人脈を広げていくことで、また次にあなたが転職する際にもその人脈が活きる可能性もあるでしょう。

新しい人との出会いは、いつでも大変貴重な体験です。職場を変えるだけではなく、人間関係を変えること。これも、転職がもたらす大きなメリットの一つだと言えるでしょう。