意識の問題 | 転職エージェント比較・ランキング

転職エージェントが抱える意識の問題

ここでは「意識」という視点から、転職エージェントが抱える課題について説明していきます。転職エージェントという仕事は、毎日毎日数多くの人の人生の大事な瞬間に立ち会うという、大変特殊な仕事です。

そのような特殊な環境で働くからこそ生まれてしまう課題も存在しています。転職エージェントを活用して後悔しないように、ぜひ下記の内容を参考に信頼できる転職カウンセラーを見つけて頂ければ幸いです。

転職エージェントの業務をしていると、毎日何十枚、何百枚という履歴書や職務経歴書に目を通すことも珍しくありませんし、立ち会う面接の数も数えきれません。

そのような環境で毎日働いていると、徐々に転職やキャリア、人生というものに対する感覚が麻痺してくることがあります。

本来であれば、履歴書の数だけその人が歩んできた人生があり、キャリアがあり、それら一つ一つは本人にとってみればかけがえのないストーリーなのです。

誰かのキャリアや人生の相談に乗るということは、生半可な気持ちでできることではありませんし、一度面談を通じて話したぐらいで全てが通じ合うようになるようなものではありません。

しかし、それらが何十枚、何百枚と積み重なってくると、一人一人の求職者の人生やキャリアに対する重みが、どうしても感じづらくなってきてしまうのです。

一人一人の人生と向き合うというよりは、何十人の候補者の中の一人、

人生を決める面接というよりは、何十件と入っている面接の一件、

このように、徐々に感覚が麻痺していき、最終的には求職者のキャリアを真剣に考え、転職を成功に導くという責任重大な仕事が、ただの無機質なオペレーション業務に陥ってしまう。

転職エージェントで働くカウンセラーには、このようなリスクが存在しています。

もちろん、人生やキャリアは、誰にとっても代えがたい重みがあるものですから、本来はその重みを十分に意識して、一人一人とじっくりと向き合っていきたい。転職カウンセラーという仕事に就きたいと思うような人は、誰しもがそう考えてその仕事を選んだのでしょうが、

実際には働く中でそのようなキャリアカウンセラーとして最も大事な部分を見失い、システマチックに求職者と求人をマッチングするだけのマシーンになってしまう。

これが、転職エージェントの怖いところだと言えます。

もちろん、全ての転職エージェント、キャリアカウンセラーが人の人生を左右するという重みも感じずに無責任に業務に取り組んでいるわけではありません。

カウンセラーによっては、仕事なのかプライベートなのか分からなくなるほど親身になって色々と相談に乗ってくれるような、本当に頼りになるカウンセラーの方も数多くいらっしゃいます。

大事なのは、そういった方のように、「キャリアカウンセリング」という仕事が本来持っている責任や重みを決して見失うことなく、どんなに業務が多忙でもハードでも、一人一人に真剣に向き合ってくれる。そんなキャリアアドバイザーに巡り合うことです。

キャリアアドバイザーの仕事に対するスタンスは、一度面談をしてみればすぐに分かります。

まるで業務連絡かのように淡々とヒアリングをしてくるだけのカウンセラーもいれば、そうではなくまずはお互いの信頼関係を構築することを大事にして、キャリア以外にもあなたに関する色々なことに興味を持って聞いてきてくれるカウンセラーも存在しています。

もしあなたの面談をしてくれたカウンセラーがあんまり親身な雰囲気ではないなと感じたら、もしかするとそのカウンセラーにとってあなたは数多くいる候補者の中の一人として軽く扱われているのかもしれません。

そのようなカウンセラーに自分の大事な人生を預けることなどできませんから、もしそう感じたら、必ず担当の変更をお願いするか、違う転職エージェントに相談しに行くようにしましょう。

担当してくれる転職カウンセラー次第で紹介される求人もアドバイスも大きく変わってきますから、その意味では担当次第であなたのキャリアや人生も変わる可能性があるわけです。

自分にとって心からベストだと思える転職カウンセラーと巡り合うまでは、遠慮は禁物ですし、そのための手間も惜しまないようにしましょう。