転職エージェントが面接に同席してくる本当の理由


転職エージェント経由で面接をセッティングすると、たまに転職エージェントから面接の同席を求められることがあります。

大手の転職エージェントの場合、いつもやりとりをしているキャリアアドバイザーではなく、企業側の営業担当が同席することになります。

また、中小の転職エージェントの場合、一人のコンサルタントが企業・求職者の両方を担当していることが多いので、いつものコンサルタントが同席してくれることになります。

面接に同席するケースは、大手よりも中小の転職エージェントのほうが多いようですが、実際には大手転職エージェントでも面接に営業担当が同席するケースは決して珍しくありません。

そもそも、なぜ転職エージェントは面接同席をするのでしょうか?

中には「面接に同席されるなんて嫌だ」「目的が分からないので嫌だ」と感じる方もいるのではないでしょうか?

そこで、ここではなかなか語られることがない、転職エージェントが面接に同席する本当の理由をご紹介したいと思います。

転職エージェントが面接に同席してくる5つの理由

転職エージェントが面接に同席する主な理由としては、下記が挙げられます。

  • 求職者に対して直前に面接アドバイスをしたい
  • 面接後の求職者フォローに活かす
  • 面接の特徴を掴み、次回以降の面接アドバイスに活かす
  • 企業側に面接のコンサルティングをする
  • 企業側と採用の目線の摺合せをする

さて、それではそれぞれの項目について詳しく説明していきたいと思います。

求職者に対して直前に面接アドバイスをしたい

転職エージェントが面接同席をする一番の理由は、やはり面接の通過率を少しでも上げたいからです。

面接同席をするときは面接の30分前~10分前に待ち合わせることも多いですが、面接の直前に、企業についての詳しい説明や、今回の求人の採用背景、面接官のタイプや特徴、想定される質問などを求職者に伝えることで、少しでも面接に通過する確率を高めたい、というのが本音です。

面接後の求職者フォローに活かす

面接に同席することで、面接中に面接官と求職者でどのようなやりとりがあったのかを把握することができます。

具体的なやりとりを把握しておくことで、もし万が一面接後の企業側からの評価が芳しくなかったときでも、「あのときの●●さんの言葉は、こういう意図があってのことだと思います」などのように、企業側に対して求職者のフォローをすることができるのです。

また、面接中に求職者がまずい受け答えをしていた場合でも、それを実際に見ていれば後から企業側にフォローをすることができます。

面接の特徴を掴み、次回以降の面接アドバイスに活かす

これも転職エージェントにとっては面接に同席する大きな目的の1つです。一度面接に同席すれば、面接官の特徴や質問内容、面接の進め方、企業側の採用目線など、様々な情報を得ることができます。

そうして得た情報は、次回以降にその企業の面接を受ける求職者に対する面接アドバイスとして活かされていくのです。

そのため、新しく取引が始まり、面接をするのが初めてという企業の場合には、転職エージェントから面接同席を依頼される確率も高くなります。

この目的の場合は、実際に同席をされる方にとっての直接的なメリットはあまりありませんが、そのとき得た情報は次の求職者の面接に活かされていくわけですし、自分自身も以前に誰かが面接を受けた際の情報に基づいて貴重な面接アドバイスをもらうことができるわけですから、転職エージェントを介した求職者同士のギブ&テイクといったところでしょうか。

企業側に面接のコンサルティングをする

ここまでは、主に求職者に対するサービス向上を目的とする理由を説明してきましたが、転職エージェントが面接同席する理由はもちろんそれだけではありません。

彼らは企業側に対する採用コンサルティングの企業でもありますから、面接同席を通じて企業側の採用力を向上させるというのも大事な仕事なのです。

企業の面接官の全てが採用面接に慣れているわけではありません。普段は採用に携わっていない現場の社員が面接をする場合などはなおさらです。

面接官の面接スキルが低いと、求職者の入社意欲を削ってしまったり、正しいジャッジができずに本来採用するべき人材を落してしまったりと、色々な問題が発生し、結果として採用が不成功に終わってしまいます。

そのため、転職エージェントは面接同席をすることで企業・面接官の面接力もチェックしているのです。

そして、面接が終わった後「質問はこうしたほうがよい」「会社説明はこうしたほうがよい」など面接官に対して面接のフィードバックを含めたアドバイスを行います。

そうして面接力が向上していけば企業側の採用力は向上し、結果として求職者と企業のマッチング成功率も高まっていくのです。

面接アドバイスと言うとついつい求職者である皆さんへのアドバイスを思い浮かべてしまいがちですが、転職エージェントは企業側に対しても面接アドバイスをしているのです。

企業側と採用の目線の摺合せをする

企業側と採用の目線を擦り合わせるというのも面接同席の大きな目的の一つです。転職エージェントは企業から人材採用の依頼を受けると、企業にヒアリングを実施し、採用したい人材要件を固めたうえで求人票を作成し、皆さんに紹介していきます。

しかし、転職エージェントの現場で働いていると、企業へのヒアリング時に聞いた人材要件と、実際の面接に通過する人材要件が異なるケースも良く起こります。

企業側も採用のプロではありませんから、頭ではこういう人材が欲しいと考えていても、いざ実際に候補者に会う中で、求める人材像が変わっていったり、より明確になってくるケースも多いのです。

こうした場合、転職エージェントが仲介に入らないと、いつまでも面接の通過率が上がらず、企業側は求める人材に会えないと嘆き続け、求職者側はなかなか面接に通過しない、と嘆くことになります。

これでは企業、転職エージェント、求職者の三者に手間がかかるだけです。そのため、あまりに面接の通過率が悪いときなどは、一度企業側と採用の目線を摺り合わせ、本当に採用したい人材像と、求人票に掲載されている募集要件がマッチしているか、などを確認するわけですね。

こうした採用目線のミスマッチは、特に採用要件のヒアリングは人事担当者、実際に面接をしているのは現場社員、といったような企業の場合によく起こります。

企業の人事担当者が、社内の現場社員からの人材ニーズを的確に吸い上げられていないので、間違った人材像を転職エージェントに伝えてしまい、その情報に基づいて推薦された人材を、現場担当者が面接して落とす、という構図です。

このような事態を解決するために、実際に企業の面接に同席して、面接の現場では何が起こっているのかを把握することは企業と求職者のマッチングを成功させる上でとても重要なのです。

面接同席は断ってもいいの?

上記のように、転職エージェントが面接同席をするのには様々な理由があります。

しかし、そうした事情を踏まえても「やはり面接に同席されるのはちょっと…」という方もいるのではないかと思います。

同席されるのが嫌だという方は、その旨を伝えれば面接中だけは席を外してもらうことなども可能です。

ぜひ遠慮なくその旨を伝えるようにしましょう。


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