「未経験可!」の求人なのに面接になかなか通過できない理由


転職エージェントから紹介される求人を見ていると、たまに「業界・職種経験不問・未経験歓迎!」といった求人を見ることがあります。

主に営業や販売、コールセンター関連の職種などによく見かけます。

これらの求人は、「未経験でも受けられるのだから、採用のハードルは低いのでは?」と思う方も多いのですが、実はなかなか面接の通過率が低いタイプの求人だったりします。

なぜ、未経験可!の求人なのに、採用されるのは難しいのでしょうか??

これは、企業と求職者をマッチングする転職エージェントの立場になって考えてみると分かります。

未経験でも求人を受けることができるということは、過去の職歴や経験は関係ないわけですから、応募できる対象者の層は大きく広がります。

しかし、過去の経験でマッチングをしないのであれば、何でマッチングをするのでしょうか?

それは、一言で言えば「人物面」です。

「人物面」とは、コミュニケーション能力や人柄、やる気、物事の考え方、姿勢といった、目には見えない要素も含めたその人自身のパーソナリティです。

そして、この人物面によるマッチングは、実は経験によるマッチングよりも遥かに難しいのです。

例えば、広告業界での法人営業経験が5年と言われれば、自ずと応募できるターゲットは絞られますから、そのぶん書類選考や面接の通過率は高くなります。

しかし、こうした経験による縛りがない場合、幅広い層からの応募が集まるため、採用枠に対する倍率が高くなってしまう傾向があります。

そして、肝心の面接では「人物面」が問われます。

しかし「人物面」とは非常に主観的な要素が大きく、職務経験などと違って客観的な基準を設けることはできません。

そのため、転職エージェントがどれほど企業側と採用の目線を擦り合わせたとしても、企業が求める人物とは具体的にどのような人物なのかを的確に言葉として表現し、その条件に基づいてマッチングを行うことは非常に困難なのです。

「明るく元気な人」と言われても多くの人が当てはまりますし、「積極性の高い人」と言われても、誰でも適切な環境を与えられれば積極的になるはずです。

そして、こうした人の印象に関わる評価というものは非常に相対的なものであり、同じ人でも会うタイミングや気分によって異なりますし、周りからは「明るい」と言われている人でも、更に「明るい」人たちに囲まれてしまえば「暗い」と言われるでしょう。

このように、「人物面」といった主観的な基準に基づくマッチングは非常に難易度が高く、結果として、面接までは進めても採用には至らない人が多く出てきてしまうのです。

中には「「未経験でも可」の求人に落とされるなんて、自分は相当だめなのだろう」などと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、全く落ち込む必要はありません。

むしろ、転職エージェントの業界においては、何らかの経験を求める求人よりも、経経験不問の求人のほうがマッチングが難しく、結果として多くの方が面接で落ちてしまうことはよくあるのです。

また、人物評価というものも非常に主観的な判断材料ですので、面接に落ちたからといって人格が否定されたわけではありません。

ぜひ気にせず、前向きに次の面接に臨んでいきましょう!


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